グッジョブコラム 2023.11.14

派遣社員とのコミュニケーション｜社内の人間関係を円滑にするコツ

派遣社員に長く働いてもらうポイントは、待遇の格差をなくし、より良い人間関係の中でやりがいのある仕事をしてもらうことです。
しかし、派遣先の社員と立場が違う派遣社員は、職場での輪に入れないと悩むことがあります。
この記事では、派遣社員の不安を払拭するために、派遣先企業が取るべきコミュニケーションと職場の環境作りについて解説します。

派遣社員とのコミュニケーション｜派遣受け入れ段階のポイント
派遣社員とのコミュニケーション｜派遣先での対応
コミュニケーションの場・相談窓口を設置する
- コミュニケーションの場を設ける
- 相談窓口・目安箱を設置する
派遣社員が相談しやすい社内の仕組みを作っておくこと

派遣社員とのコミュニケーション｜派遣受け入れ段階のポイント

派遣社員を正式に採用すると決めたら、派遣先企業は派遣社員の受け入れ準備を進めましょう。

①受け入れ準備

まずは派遣先企業内で、派遣社員の受け入れを周知します。
担当部署が中心となって業務内容の確認をしながら、使用する備品・機材・業務マニュアルなどを準備します。
社内の周知・準備が不十分で、派遣社員が就業初日から戸惑わないようにしてください。

◼︎派遣社員の受け入れまでに準備しておきたいもの

業務で必要とされる備品：文房具・OA機器・内線表（電話番号表）・社員証・制服など
机・椅子・電話・ロッカー・パソコンなど
会社案内や業務内容などの資料
就業場所の業務マニュアルなど

②受け入れ当日

派遣社員の就業初日は、派遣先企業（指揮命令者）から、就業に関する説明をします。
以下のような内容を伝えるといいでしょう。

◼︎派遣社員の受け入れ当日に説明・案内する内容など

派遣社員が就労する業務内容や役割の説明
勤怠方法や社内ルールの説明
配属部署などにあいさつと紹介
食堂や更衣室など福利厚生施設の案内
コピー機や電話（内線）などの使用方法の説明

③受け入れ1週間以降

就労して1週間は、派遣社員が職場に慣れることを優先しましょう。はじめは与えられた仕事をこなす単純なものでかまいません。
派遣社員が現場や仕事の流れを覚えた頃、十分にスキルが発揮できるようコミュニケーションを取っておいてください。

派遣社員とのコミュニケーション｜派遣先での対応

派遣社員とのコミュニケーションについて、覚えておきたい心構えをまとめます。

派遣社員にも研修・サポートを行う

業務上必要な研修会や勉強会などは、派遣社員であっても参加させなければなりません。
またスキル向上や技術習得のために、派遣社員をサポートできる環境整備が求められます。

派遣社員への業務指示・業務内容を明確にする

今一度、派遣社員の契約内容を確かめておきましょう。
就労場所・業務内容・出退勤の時間・休憩時間・残業などの条件、また就業してからの業務内容に違いがないか、定期的に確認してください。
契約条件にない業務の依頼は禁止されていることを念頭に置いておきましょう。

派遣社員・直接雇用社員には等しく接する

派遣社員は、自社の社員とは雇用形態が異なりますが、職場では仕事仲間です。
派遣社員が現場で疎外されていると感じない対応を心がけてください。
社内に意識改革が求められる状況であれば、雇用形態に関わらず等しく接するよう、社内教育を実施してもいいでしょう。

◆派遣社員が定着しない！派遣先で「すぐ辞めない」ための方法をご紹介 | 派遣管理システムグッジョブ

コミュニケーションの場・相談窓口を設置する

一通り業務を覚え余裕が出てくると、不安や悩みが生まれるものです。
派遣社員と自社社員間でコミュニケーションミスが起こることもあるでしょう。
社内の人間関係悪化や、派遣社員の早期退職を避けるためには、次のような対策がおすすめです。

コミュニケーションの場を設ける

派遣先企業では、休憩時間の利用や作業終了、退勤時などでコミュニケーションを取りやすい環境作りをするといいでしょう。
また派遣社員が相談しやすいよう、派遣先企業の部署で担当者を決めておくのもおすすめです。
自社の社員と派遣社員の壁をなくすためにも、自然にコミュニケーションの取れる企業風土を目指してください。