グッジョブコラム 2023.01.11

派遣社員が定着しない!派遣先で「すぐ辞めない」ための方法をご紹介

派遣先企業様から「せっかく来てくれた派遣社員が辞めてしまった」、「派遣社員が定着しない」といったご相談をいただくことがあります。
派遣社員は企業の重要な戦力。来てくれたからには長く仕事をしてもらいたいと思うはずです。
本記事では派遣社員が辞めてしまう理由や、派遣社員に働き続けてもらうための対策について解説します。

派遣社員がすぐ辞める職場「3つの理由」

はじめに、派遣社員の離職率が高いとお悩みの方へ向けて、派遣社員が辞めてしまうケースについてまとめました。

給与・待遇面の不満

給与・待遇・やりがいなど、働く人が大切にするものは人それぞれです。
派遣社員に限りませんが、たとえば次のように給与・待遇面に不満を持つと、社員はその仕事を続ける意欲をなくしてしまいます。

  • 給与と業務量のバランスが悪い
  • 休日、勤務時間、施設利用など待遇に不満をもっている

人間関係の悩み

派遣先企業にて人間関係での不満や問題があった場合、派遣社員の離職につながってしまいます。
次のようなケースがこの問題を離職につなげる要因になるようです。

  • 人間関係に関する相談相手がいない
  • 人間関係について相談したものの、解決できなかった
  • 悩みの相談窓口があっても気軽に相談できない

業務のミスマッチ

契約内容を超えた業務を依頼する、派遣社員の能力を超えた仕事を任せるなどした場合、派遣社員としては離職を考えるきっかけになるでしょう。
仕事を依頼する側にとっては気軽な事かもしれませんが、派遣社員の立場からすれば「そんな話は聞いていない」と不信感を抱く結果になります。
業務のミスマッチは量や能力範囲だけではありません。以下にも例を挙げてみました。

  • 派遣されてから、契約内容と違う業務を任された
  • 働いてみたら、聞いていた仕事のイメージと違った

派遣社員を定着させたい!派遣先企業ができること

派遣社員は直接契約の社員に比べ、契約形態イメージからの組織の一員である・会社の仲間であるという意識が薄いことも多く、些細な理由や勢いに任せて離職してしまうこともあります。
避けられないケースもあるにせよ、契約社員の定着率を上げるために、気をつけたいポイントをお伝えします。

モチベーションアップに「派遣社員の居場所をつくる」

派遣先企業では、派遣社員を受け入れてすぐのコミュニケーションが肝心です。
派遣社員の視点では、直接雇用の社員ではないことや、他の社員と契約内容が違うことから、疎外感を感じやすいものです。
受け入れて1週間~1か月は特にモチベーションが上がるよう、社内全体での声掛けやサポートなどを積極的に行い、派遣社員の居場所をつくる必要があるでしょう。

派遣社員の「フォロー」に相談窓口を設ける

派遣社員が業務や人間関係に悩んだとき、派遣先企業ですぐに気付けるように仕組みづくりをしておきましょう。
あらかじめ社内に相談窓口を設けたり、相談役を立てたりして、小さなことでも気軽に相談できるようにしましょう。
フォロー体制を整えておけば、些細なきっかけによる離職を防ぐことができます。

派遣社員の「不公平感を解消」する

派遣先企業の社員が、派遣社員と直接雇用社員の扱いに差をつけると、派遣社員に不公平感が生まれてしまいます。
一例ですが、このようなことがないよう注意しましょう。

  • 派遣社員の立場を見下したような態度を取る
  • 派遣社員に雑用ばかりさせ、適切な仕事をあたえない
  • 業務に必要な資料を見せない・参加すべき会議に呼ばない
  • 正社員のみ早く退社できる日をつくる、など福利厚生に差をつける

「休日・休暇の取得」について正しく理解する

派遣社員は「派遣」と名の付くとおり、派遣元企業と契約を交わしています。
派遣先企業から直接雇用されているわけではありません。
派遣先企業は「派遣社員と派遣元企業が、労働派遣法に基づいて結んだ契約条件」の範囲でのみ、派遣社員に業務を依頼できます。
たとえば派遣先企業の都合で、派遣社員が有給休暇を取得しにくい空気をつくることも、状況によっては違法になります。
派遣社員が契約内容に沿った、適切な休日・休暇の取得をできるようにしましょう。

適切な「業務指示」で採用後のギャップを感じさせない

前述した内容とやや重複しますが、まずは派遣社員と派遣元企業が取り交わした「契約書の内容」をしっかりと確認しましょう。
契約書では業務範囲や雇用条件など、派遣社員の待遇について細かく決められています。
あとで「契約書の内容を把握していなかった」などと、誤って契約の範疇を超えた業務指示を出してしまわないよう、注意が必要です。

万全な「研修プログラム」と「マニュアル」を用意する

派遣社員が業務に対してスキル不足を感じないように、派遣先企業側で業務に対する十分な研修プログラムやマニュアルを用意するとよいでしょう。
業務が始まってからも、折を見て派遣社員の様子を確認する、必要であればサポートをつけるなどして、派遣社員が不安なく働けるようにしましょう。

派遣社員の定着にお困りなら「グッジョブ」にご相談ください

派遣先企業側で派遣社員に対して「辞める兆候がなかった」「突然辞められて迷惑」などと思っていても、派遣社員の立場になってみれば、離職に至る理由があったかもしれません。いま一度、社内で本記事の内容を共有していただき、契約途中でも辞めたいと思わせてしまう内容がないか確認してみましょう。
 
また派遣社員や派遣会社と細やかにコミュニケーションを取りたいと考えたとき、弊社では派遣社員にメッセージを送ることが可能な人材派遣管理システム『グッジョブ』を提案することができます。
グッジョブではコミュニケーション履歴を残せるほか、派遣社員の契約内容・勤怠などをかんたん・便利に管理可能です。
派遣先企業様の人材管理に、ぜひグッジョブのご利用をご検討ください!
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