グッジョブコラム 2023.11.28

人材派遣とアウトソーシングの違いとは? 種類とメリット・デメリットを紹介!

各企業では、今まで以上にサービスの向上、新規の企画・開発などに力を注ぐため、業務の多様化を目指しています。
しかし事業が軌道に乗るまでの人件費や人員の確保は、企業の大きな負担でしょう。
そこで負担解消の解決策として注目されているのが、社内業務を外部に委託するアウトソーシングと人材派遣です。
本記事では、混同しがちなアウトソーシングと人材派遣の違い、また外部委託に向いている業種について、メリット・デメリットを交えながら解説します。

アウトソーシングとは

アウトソーシングとは、企業が業務の一部または全てを外部の専門企業に委託する経営手法です。
語源はアウト(外部)とソーシング(調達)の意味を合わせた和製英語で、始めは情報システム関連の業務に使われていました。
最近では、業種を問わず外部委託する業務全般をアウトソーシングと呼びます。

人材派遣とアウトソーシングの違い

人材派遣とアウトソーシングはどちらも外部委託ですが、以下の違いがあります。

上記の通り、業務に必要な人材を派遣する「人材派遣」と、アウトソーシングの業務自体を外部に委託する「業務の委託」は異なります。
対価の考え方は「人」または「物」で、人材派遣の対価は労働力、アウトソーシングの対価は成果・納品物です。

アウトソーシングに注目が高まっている背景

アウトソーシングに注目が高まっている背景として、労働人口の減少や働き方改革の推進が挙げられます。
またコロナウイルスの拡大によりリモートワークが進み、オフィスを縮小する企業も増え、業務を外部に委託するアウトソーシングサービスにますます関心が高まったわけです。
最近では、人材不足の解消や残業時間の減少、事業の多角化経営の拡大目的としてもアウトソーシングが注目されています。

アウトソーシングの種類

アウトソーシングの種類と特徴をまとめました。

BPO(業務プロセス委託)

BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)とは、経理や総務、人事に関する業務全てを外部の企業へ長期委託することです。

・ BPOの業務例:給与計算、各種保険や福利厚生の手続き、年末調整の手続き、コールセンターなど

ITO(情報システム委託)

ITO(インフォメーション・テクノロジー・アウトソーシング)とは、情報技術に関する業務を委託することです。
委託目的の多くは、情報セキュリティーシステムやサーバーの管理、メンテナンスなどでしょう。

・ ITOの業務例:企画、開発、運用保守、システムマネジメントなど

KPO(知的業務委託)

KPO(ナレッジ・プロセス・アウトソーシング)とは、技術開発やデータの収集・分析など知的な業務で委託されるものです。

・ KPOの業務例:データ分析、顧客の管理・分析・データマイニングなど

SPO(営業活動の委託)

SPO(セールス・プロセス・アウトソーシング)とは、対面による営業セールスや電話による営業セールス業務の委託です。
製品のマーケティングや製品開発、営業事務なども含まれます。

・ SPOの業務例:訪問セールス、電話での営業、問い合わせ対応、営業事務など

アウトソーシングのメリットとデメリット

アウトソーシングの利用メリット・デメリットをまとめます。

アウトソーシングのメリット

アウトソーシングでは、以下のメリットが挙げられます。

1. 自社のコア業務に集中できる:業務のリソースに余裕ができるため、社員が新規クライアントの開拓、サービスや企画の開発など重要な業務に取り組めます。
2. コストの削減:社員の給料、パソコンなどの機材、オフィスなど、人件費や設備投資を抑えられます。
3. 専門知識やスキルの活用:自社にない専門知識やスキルを新しいプロジェクトやサービス開発に生かすことも可能です。

アウトソーシングのデメリット

アウトソーシングでは、以下のデメリットも考えなければなりません。

1. 情報漏えいのリスク:業務を外部に委託する以上、社内情報や機密情報の漏えいのリスクがあります。
2. 社内にノウハウが蓄積されにくい:社員は委託する業務に携わらないため、ノウハウや経験を積みにくくなります。
3. 業務の管理が難しい:外部委託のため社員が直接業務を指示できず、業務管理が十分にできなくなります。

業務負荷の軽減と人材不足の解消に人材派遣を選ぶなら

アウトソーシングと人材派遣、どちらの外部委託を選ぶ場合にも、社内でノウハウを蓄積しにくい点は共通しています。
しかし、ノウハウの蓄積などが不要な業務を選別し、外部委託をうまく利用できれば、最小限の人員で生産性や業務パフォーマンスを格段に向上させられます。

個々の社員に指示せず済み、まとめて委託したい業務がある場合、また長期間決まった業務を委託したいときはアウトソーシングがおすすめです。
突発的な人員確保が必要な場合や対面で接客業をしてほしいケース、他にも社内の人間から直接的な業務指示・管理を行いたい場合などは人材派遣が適しているでしょう。

アウトソーシングや人材派遣を利用する場合には、自社でどのような業務を外部委託できるかよく検討してください。

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